平井 呈一

1902(明治35).6.16〜1976(昭和51).5.19
本名 平井程一。
英米文学の翻訳家。
俳句の河東碧梧桐の弟子。佐藤春夫、永井荷風の門人。

東京都出身で、区立浜町尋常小学校を経て日本大学付属中学校〜早稲田大学文学部英米文学科中退。 中学時代に小泉八雲の作品に触れて以降、海外怪奇・幻想文学に傾注。 アラマタが中学生の時代から「魔人ドラキュラ」(ストーカー)や「インスマスの影」(ラヴクラフト)等を翻訳していた、当時唯一の幻想文学通であった。
生涯和服で通した風流人でもあったらしい。




なおアラマタは3度破門されている。

1、蔵書が欲しいと言ったら、「本は文士の命だ」といわれ、破門
2、師匠の愛する幻想小説をつまらん、と言ってしまい、破門
3、SFの翻訳を始めたころ、「紙芝居屋になりさがりやがって」と逆鱗に触れ破門

でも、根にもたない人で、破門されたあとも何事もなかったかの様にアラマタに接してくれたという。

アラマタに最も影響を与えた人物である。