新刊情報
2001年11月の新刊情報です。
何か情報があったらお教え下さい。こちらまでお願いします。
(玉兎様、リョウ様、博様、thanks!)
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妖怪草紙
著編者 荒俣宏・小松和彦
学研M文庫 365ページ
11月10日発売(初版11月16日)/定価 720円(税別)
カバー・挿画デザイン 春井裕、ブックデザイン 妹尾浩也
ISBN 4-05-900069-8 <M−あ 7−1>
[データ]
1987年11月、工作舎より発刊された『妖怪草紙 あやしきものたちの消息 BOOK OF
HOBGOBLINS a breath from the darkside of japanese history』の文庫版。
平凡社「太陽」1991年11月号の「特集/荒俣宏の想像力博物館」に小松氏が寄稿した
エッセイ「知は力なり」に、この対談時のエピソード、小松氏による荒俣氏プロフィール
などが加えられたもの。(「板橋カオス」さん)
[広告宣伝の文言]
序論/安倍晴明伝承を遊覧する 荒俣宏VS.小松和彦
二人の奇才が伝承の闇に息づく異形の者たちの正体を暴く-
[腰巻き]
伝承の闇に息づく異形の者たち
陰のネットワークが浮かび上がる
[目次]
序論 安倍晴明伝承を遊覧する 小松和彦
対談 怪の消息 荒俣宏+小松和彦
第一談 暗闇の章
鬼のリアリティを見失ってしまった事/妖怪たちが実在していた事/闇を忘れさせた日本式照明の事/ノッペラボウが現代を象徴している事/誰も解いてくれない「お稲荷さん」の謎の事/天井裏と子供が入ってはいけない空間の事/鬼の生活に対するあこがれの事/妖怪出現の音と怪談芝居の事
第二談 河童の章
大工と河童の深い関係の事/女に弱かった安倍晴明の事/妖怪を名状する村の故老の事/中世以前の悪党パワーが失われた事/サーカスに売られる怖さとフリークスの事/酒天童子の近代的自我の事/ディズニーランドと『エイリアン』の事
第三談 龍宮の章
近世になって夢が個人化した事/江戸のアルコール中毒と精神異常の事/龍神がふつうのおじいさんである事/龍の目玉をしゃぶって育った子供の事/異界の内裏には何かが欠けている事/世界の境界とメディアとしての珠の事/龍や鬼にシンパシーを感じてしまう事/明治維新でも水軍が活躍していた事/京が情報センターの機能を失った事/残っているからこそ見せない京都の不気味さの事/安倍晴明がいやな奴だったかもしれない事
第四談 天狗の章
吉備真備が中国から「虎の巻」を伝えた事/天狗が間抜けになってしまった事/「虎の巻」をめぐる陰のネットワークの事/天狗が無理矢理に技を教えてくれる事/鬼と鬼殺しの先祖はいっしょである事/お雛様が家庭の中の内裏である事
第五談 釣糸の章
太公望がただの釣り好きではなかった事/ウォーター・フロントの恐怖の事/釣糸と剣と龍退治の事/「星」が反逆のシンボルになった事/社会が無菌状態になりつつある事/道を国家に盗まれてしまった事
第六談 狐狸の章
得体の知れない荼吉尼天の魔術の事/龍と狐の役割が交換可能だった事/犬と狐のイメージが混同された事/異様なものたちの両義性の事/メジャーな妖怪になれなかったムササビの事
第七談 付喪の章
時代とともに変わった「百鬼夜行」のイメージの事/「付喪神」がヨーロッパにいない事/日本建築が魔物の侵入に無頓着だった事/「祖先の霊」が商売の種になった事/今も残る「小学校の七不思議」の事/新しい怖さが生まれつつある事
後論 メトロポールに幽霊が出るまで <六本木幽霊屋敷考>予論
自然の寄るの側面/鬼門と百物語/幽霊屋敷化する学校/映画『帝都物語』撮影中の怪/来るべき幽霊屋敷
学研のページ。
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荒俣宏の20世紀世界ミステリー遺産
著者 荒俣宏
四六判 352ページ
11月26日発売(発行日11月30日)/定価 1900円(税別)
ISBN 4-08-780339-2
[データ]
週間プレイボーイ誌・2000年11月29日号〜2001年07月10月号に掲載された、同タイトル
の連載をまとめたもの。30回分への加筆はもちろん、あとがきにはオリバー君の子供を
産むと名乗り出た女性へのインタビューも掲載されている。
アートディレクション:東白英(WHITE Phat Graphics)
ブックデザイン:福住修(WHITE Phat Graphics)
編集:松丸淳生
[広告宣伝の文言]
TVでオカルト/ミステリー系検証番組が大人気を誇る中、御大アラマタの集大成的大作が
登場。石原慎太郎隊長のネッシー探検隊、熊沢天皇、死海文書など32点の奇妙な事件・史跡
の裏話を描く。
[腰巻き・表]
(目次抜粋)
日本最強の博覧強記による、究極の<ミステリーツアー>ガイドブック刊行!
世界中の「アンビリーバブル」集めました
[腰巻き・裏]
(目次抜粋のため割愛)
[折り返し]
20世紀は都市文明や科学技術大きく進歩した時代だったが、同時にひとびとが壮大な「夢」や
「幻」を見た時代であった。
「社会主義国創設者のミイラ」
「石原慎太郎隊長のネッシー探検隊」
「実在したハリー・ポッターの登場人物」
「日本の最終決戦兵器研究所」
「シリコンバレーの呪われた館」
「UFOの破片」
これは、そんな「20世紀の夢」たちを21世紀へつれてくる、アラマタの集大成的「世界ミステ
リーツアー」ガイドブックである。
[目次]
01.リプレー「信じようと信じまいと」コレクション
オリバー君の許嫁(いいなずけ)−あとがきの代わりに
集英社のページ。
(松木様、thanks!)
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帝都物語異録
編者 荒俣宏
A5判並製 320ページ
11月29日発売(発行日12月5日)/定価1600円(税別)
ISBN 4-562-03452-1
[データ]
「帝都物語」の世界をアラマタ及び他の執筆者たちが解説したもの。
「今回は、作者自身の手で本格的に『帝都物語』の世界を解析してよいという。
そういう趣旨ならばと賛同し、多くの碩学の力を借りて編みあげたのが本書である。」
(本書まえがきより)だそうです。
冒頭に短編「帝都物語異録 龍神村木偶茶屋」が書き下ろされているほか、伊藤悠可、
大宮司朗、黒塚信一郎、斎藤英喜、佐治芳彦、志村有弘、高橋富雄、豊嶋泰國各氏の
文章を収録。
[広告宣伝の文言]
最新書き下ろし小説を筆頭に、『帝都物語』の世界について、著者自身と他の執筆者たちが
呪力ある文章を綴った!
[腰巻き]
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[目次]
荒俣宏 加藤保憲の野望を遂げさせるために
書き下ろし小説
荒俣宏 帝都物語異録 龍神村木偶茶屋
第一章 魔人復活編
荒俣宏 『帝都物語』の構想
斉藤英喜 吉備真備
高橋富雄 アテルイ
佐治芳彦 乱破道宗
伊藤悠可 一行
豊嶋泰國 徐福
志村有弘 役小角
第二章 呪詛呪術編
荒俣宏 「数」と「術」
日本編
豊嶋泰國 復讐の術としての陰陽道
怨敵などを圧伏する調伏法
呪詛呪術と護身呪術
方位の呪術・暦の呪法
世界編
豊嶋泰國 西欧の魔術決戦
魔術の武器
第三章 永遠聖都編
荒俣宏 理想都市造営のノウハウ
大宮司朗 霊的国防論
黒塚信一郎 東京改造計画論の系譜
第四章 怪異神霊編
荒俣宏 見える世界と見えない世界
大宮司朗 言霊
伊藤悠可 憑霊現象
鎮魂とその方法
地霊
不老不死伝説
原書房のページ。