荒俣宏 生涯著作一覧<主著、共著、翻訳ほか 1960-2019> (ほぼ)決定版 協力:DOJI-I様


「書籍」を基本とし、雑誌、 ムック本、CD-ROM等へ寄稿などは除外。ただし重要と判断したものは記載。「その他」は(寄)寄稿、(対)対談、(序)序文、(収)過去の文章収録、(翻)翻訳、(イ)インタビュー、など。 

  主著 共著 翻訳 編・監修 文庫化 再刊 解説 その他(序文、対談、寄稿など)
1960-1969 0 0 4 15 0 0 0 0
1970-1974 0 0 15 0 0 2 3 0
1975-1979 2 2 15 51 1 11 13 9
1980-1984 5 2 16 31 0 7 13 7
1985-1989 41 8 6 22 15 8 11 50
1990-1994 65 10 13 16 14 28 17 92
1995-1999 55 12 10 9 24 16 31 91
2000-2004 28 10 2 2 20 24 14 76
2005-2009 3 3 4 14 39 7 37
2010-2014 6 2 5 16 10 18 6 40
2015-2019 5  2 0 3 1 27 0 13
                 
合計 214 51  89 169 99 180 115 415

 

- 2018/05/21記 -

主著・共著・翻訳・監修・編など主だった著作が523冊、解説・序文執筆や寄稿・インタビュー収録など530冊、それらの文庫化や新装版発売などが279冊。トータルで関わった書籍は1332冊となった。

 特筆すべきは「主著」で、80年代に46冊、90年代に120冊を著している。
80年代の書籍49冊のうち41冊は85年~89年に出版されており、1985年から1999年までの15年間、単純計算で1年にほぼ10冊という驚異的なペースで著述活動を続けていたことになる。それまでも「理科系の文学誌」や「大博物学時代」などで一部の注目を集めていたが、1985年1月の「帝都物語 1」(カドカワノベルズ版)の発売・大ヒットを契機に、もてる知識・才能が一気に開花した結果といえよう。

 80年代までは「オカルト・神秘学・ファンタジー」「博物学」が中心であるが、90年代からは人物伝や現地取材に基づく著作も多く手がけている。これは86~87年ころよりデスクワークからフィールドワークに軸足を移したことで、仕事の幅が大きく広がったのが要因である。このころから、自ら日本各地に赴き、埋もれた偉人たちの足跡を追ったり、ときには海外にまで足を伸ばして取材を敢行している。これらの活動が90年代に、異人変人・異端科学者の評伝執筆や産業考古学などに結実していったものとみられる。

 編・監修169冊に関しては「世界幻想文学大系(紀田順一郎先生共編)」「妖精文庫」の存在が大きい。両叢書の偉業と影響に関しては、いまさらボクが語るまでもないと思う。

 さすがにここ数年ペースは落ちているが、「日本の作家 作品数」でざっとググったところによると、赤川次郎が600冊、中島梓が5~600冊という推計もあるらしい。
 雑誌寄稿で書籍未収録のものもまだたくさんある。我らがアラマタ大人(うし)にはもうひとがんばり、お願いしたいとことろである。

協力:DOJI-I様、M猿様、嘉象様